鍵抜き

鍵折れと鍵抜き

 お店への来店で合鍵の依頼がよくあります。基本の純正キーからの合鍵作成、合鍵からの合鍵作成、摩耗してしまった鍵からの合鍵作成。そして折れてしまった鍵からの合鍵作成です!同じ合鍵作成でも元の鍵の状態によって料金が変わりますのでご注意が必要です⚠️

この中で「折れてしまった鍵」とは?と思った方いらっしゃいますか?その名のとおり、折れた鍵です。鍵は折れる事があるんです、しかもよくある事なのです。

 写真は引戸の真ん中によくあるタイプの鍵です。根元付近で折れてしまい、先端側がシリンダーの中に残ってしまっています。ですが、まだ何とかピンセットで引っ張り出せそうですね。

 こちらはマンションによくあるタイプの鍵です。パッと見、わからないですが、先端だけがシリンダーの中に残ってしまい、他のまだ折れていない鍵を差しこんでも使う事が出来ない状態になっています。こうなると簡単に引っ張り出す事が出来ない為、シリンダーを分解する必要があります。

 今回出張工事で伺った場所は玄関の鍵が閉まったままの状態で折れてしまい、シリンダーの中に先端だけが残ってしまったケースでした。シリンダーを分解するにも「扉が開いてる」事が最低限の条件になります。(これは鍵交換にも言える事です)

まず ①鍵開け作業

次に ②シリンダーを外す~分解~鍵抜き

そして ③折れた原因を探る~修理

の流れとなりました。

 折れた原因は様々ですが、多いのは「固かったから力入れて回したら折れた」でしょうか?「いつもそうしてたら使えてたから・・・💦」心当たりある方~✋

 鍵が固い原因として、シリンダー内部にゴミ等が入っている。摩耗して鍵やシリンダー内部がすり減っている。鍵の本体のケースが悪くなっている。扉の傾きでデットボルトが圧迫されている等が考えられます。どれも何かしら予兆があると思いますので少しでも異変を感じたら早めにご連絡下さい。特に扉がまだ開閉できている状態の時にですね❗

また、力ずくで鍵を使っていた場合、鍵が曲がっていたり、ヒビが入っている事が多いです。その場合、例え純正キーであったとしてもホームセンターさんでは合鍵を作る事を断られます。鍵屋であれば作成可能ですが、料金が多少上がるかもしれません。しつこい様ですが、早めに鍵屋に連絡か合鍵を早い段階で作っておく事をオススメします。

 鍵抜きで「固い」以外の原因で他にあるのが「間違って違う鍵を差し込んでしまった」です。メーカーや形状が違う鍵でもシリンダーの鍵穴が大きい物であれば入ってしまいます。ここで落とし穴です❗「入ったのだからそのまま引けば取れるでしょ?」と思うものですが、これが抜けないものなんです。鍵のギザギザの溝にシリンダー内部のピンが引っ掛かり、そうですね、イメージとして釣り針の返し針の様に引っ張るだけでは抜けない状態です。この時に絶対にしないていて欲しい事、「力ずくで引っ張る❗」です。怪力をもってすれば鍵が抜けるでしょうがシリンダー内部はぼろぼろになり使用できなくなります。もし間違って違う鍵を差し込んでしまったら、油を少し差して滑りをよくしてから1、2度抜けるか試す程にして下さい、そして駄目だったら鍵屋にバトンタッチです。細かく言えばまだまだ原因もありますが、今日はこの辺でおしまいです。鍵折れ、鍵抜きについてでした。